札幌もやっと春らしくなって来ましたね。

暖かくなって、ウキウキしている方がいらっしゃる一方で、新生活の疲れや、冬の間の不調がよくならず気分のすぐれない方もいらっしゃることでしょう。

さて、今回は東洋医学(中医学)の視点から、春に起こりやすい心身の不調と、その症状の改善と予防に役立つ食養生をお伝えします。

 *食養生ってナニ?
   食事をとおした健康管理のこと。 
  こころとからだの維持に役立つ食材を日々の食事に取り入れていくことです。

春に起こりやすい心身の不調。

春になると、次のような症状を訴える方が多くなると東洋医学(中医学)ではいわれています。

・ 理由もなくイライラしやすい。
・ 上半身に熱がこもったように感じる。
・ 頭の横から後ろにかけて痛む。
・ 首がひどくこったり、寝違えのようにひどく痛んだりする。
・ 目が乾燥したり、しょぼついたり、痛んだりする。
・ 筋肉が痛む(腰痛・肩こりなどの悪化)
・ 皮膚の症状の悪化
・ 眠れない、眠りが浅く夢を良くみる。
・ 足だけが冷える。

実際、当院にもこのような症状を訴える方が、春には急増します。

 

なぜこのような心身の不調が増えるのでしょう?

東洋医学(中医学)からみた春は、肝(現代医学の肝臓とは少し異なります)が活発に活動する季節です。

体や心の疲れがたまっていたり、不摂生が続いていたりすると、肝の活動をコントロールすることが出来なくなります。 

また、春は心身ともにのびのびと活動的に生活するのが良い季節とされています。 
適度に体を動かさなかったり、なんとなく沈んだ気分でいたりすると肝のコントロール不能状態におちいりやすくなります。

この活発に活動する肝をコントロールできないことが、春に起こりやすい症状の原因です。

春の食養生

肝のコントロールに役立つ食材を積極的に取り入れることが、食事を通した健康管理(=食養生)になります。 
また、春は、冬に寒さのためにはたらきが低下していた胃腸が回復していく時期でもあります。 脂っこいものや、濃い味付けは避けて胃腸の回復をうながすことも大事です。

 肝のコントロールに役立つ食材で、代表的なものを記しますので日々の献立に役立てて下さい。

黒ゴマ 牛乳 牡蠣(かき)
ハマグリ ホタテ イカ
菜の花 きぬさやなど旬の緑の野菜
セロリ トマト 山菜類 
ネギ ショウガ

 これら全てを毎日とる必要はありません。 どれかひとつ取り入れれば十分です。

一人暮らしで難しいという方、コンビ二などに行くと、黒ゴマを使ったお菓子や、イカやホタテを使ったおつまみなどが売っていますよね。 せっかく食べるなら体の役に立つお菓子やおつまみに変えてみませんか。 もっと気軽にとなれば、いつものコーヒーや紅茶を、カフェオレやロイヤルミルクティーに変えるだけでも食養生になります。 

あまり気合を入れても続きません。 
軽い気持ちで食養生に取り組んでみましょう。

ひとつだけ注意があります。 
アレルギー体質の方は、アクの強い山菜や生ものは控えめにしたほうが良いです。 
症状が悪化する場合がありますので。

 

食養生してもいまひとつ回復しない、または一日も早くすっきりしたいという方!

そのような時こそ、はり・お灸の出番です。

食養生と一緒にはりやお灸を受けると、相乗効果でいち早く体は回復し、春にあった心と体になります。 

 足早にすぎていく札幌の春、万全の体調ですてきな毎日を送るなら、食養生とはり・お灸のコンビネーションを試してみてはいかがでしょうか。

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